阪神10〜12回戦をモデルケースとした「采配プレイ」のコツについて

などと論文のタイトルのように銘打ってみましたが。
スタメン起用・一軍二軍登録をお任せしている阪神タイガースについて、
結果が出ておらずみなさま困っているご様子ですので
私のほうで解説してみることにしました。
(結果出なくてもOK、ってスタンスならそのままお任せし続けたのですが
 あまりにも悲壮感が漂っており見てられなくなったというのが正直なところ。)

今回は直近の3連戦を例にとり、ダメ出し形式での語り口になったので、
結果が大敗だったこともあり結構厳しいことも書いてます。
でもせっかく書く以上はビシバシいきたいというのが私の考えです。
それでは元気に行ってみましょう!

3連戦の結果を再確認

まずは3連戦の結果について。
結果だけ見るとスカイスターズの圧勝となってしまいました。
ただこれ、単純にここまで戦力差がある!
ということでは決してなく、スカイスターズは野手陣絶好調、
しかもホームランが多く飛び出したというツキもありました。
ホームランが出るかどうかについては運が絡むので、
たくさんホームランを浴びて大差がついた、というのはそこまで気にするべきことではないです。
問題は打つほう。
正直3戦とも、オーダーがベストだったかというと疑問が残ります。 

先発投手の選択について

今回のカードはレイヤさん→ガルシア→西、というローテでしたね。
私でもこうしていると思います。今回はこれがベストでしょう。
2戦めに絶好調だったガルシアをチョイスしたのもよかったです。
結果打たれてしまったのは残念なものの、ベストな選択だったことは間違いないです。

初戦、「レイヤさんにカード頭は荷が重かったのでは?」というコメントが見られましたが
全くそんなことはないでしょう。特にカード頭で能力が下がる仕様もないのですし。
しいて言えば2戦目なら調子上がるかもって淡い期待があるくらい。
(しかし逆に下がることもあり得るわけです。)

期待していたより結果が今ひとつだっただけにこういう論調になってしまったのだと思いますが、
このように結果だけを見て感情論的に采配を振るってしまう人監督プレイに向いていないです。
チームへの愛があることは素晴らしいことなので、それを卑下してはいけませんよ。
ただ起用というものにはある程度我慢がつきものなので、忍耐力が必要なのです。

なお投手の場合は活躍するかのバロメータが判断しやすく、*1
・ナイスピッチが出ているか
・コーナー(ストライクゾーンいっぱい)をつけているか
・空振りが取れているか
・失投が多くないか
あたりを見ると期待値がけっこうわかってきます。
(とはいえ数試合程度じゃブレたりするのですが)
ナイスピッチでコーナーをついても一発を浴びたとしたら、それは事故*2です。
これをダメなのだととらえて、もっと力のない投手を起用してしまい、
その投手が失投を捉えられて打たれてしまうようになると見事な暗黒です。

ちなみに次戦のローテは本当に岡本でいいですか?
この3戦、約3回を投げて1失点という結果はまずますでしたが、
それならガルシアだって4回までは1失点でしたよ。
低スタミナなのもあり、先発で長いイニング同じ結果が残せるかというと私は不安です。

一二軍の入れ替え・ベストオーダーの入れ替えについて

ここで改めて擁護しておくと、毎試合お送りしているスカイスターズと違って、
なかなか出番の回ってこない他チームを見る立場だと、
機会が少ないので入れ替えたくなる気持ちはすごくわかります。
あと、単純にいろんな人を使ってみたいというのも野球ファンの人情なのではないでしょうか。
しかしそれにしても打つにしても守るにしても、ちょっと結果が出ないくらいで入れ替えるのは早計です。

野手についてはハッキリ言って入れ替えすぎです。
そもそもの野球というスポーツの特性を思い出してみてください。
野球というスポーツは3割打てば一流なので、7割は失敗するということになります。
なのでたかが1試合、もっというと3連戦くらいだったらヒットが出ないことだってあるのです。
相手のスカイスターズは投手力・守備力ともに高いのでなおさらでしょう。
なので絶不調だとか、左投手が先発で対左がFだとか、
明確な理由がない限り軽々に外さないほうがよいのです。

セシルくんを二軍に落としてしまったのは正直論外で、
絶対的主砲なのでどんなに最悪でも代打に残しておくべきでした。
前のカードではホームランもタイムリーも打っていたじゃないですか。。。

例えば薫くんなんか配信中、「打つ気がないのか」「勝負師とはなんだったのか」、
などなど辛辣なエールをいただき続けても、私は我慢強く使い続けました。*3
それでやっと今ホームランを量産してくれているという事実を信用してください。
たくさん打席を与えないと結果、特に確率の低いホームランは出ないのです。

ちなみに私も今シーズン、諦めた選手はいますよ。それは(野手としての)リサ姉です。
さすがに200打席近く与えて未だに1割台、得点圏は1割を切る勢い、
では好調でもない限りスタメン起用するのが難しいです。
野手としては最近、代打ですら出番が怪しいのが現実。
後半戦から私がレフトに香澄や黒服(左)をスタメン起用していたのは、決して奇を衒ったわけではなく、
リサ姉が構想から外れたことで外野の枠が空いてしまったためというのが真相です。
変な起用に見えても、ちゃんと私の意志と理由はあるんですよ。

補強してほしいという要望について

結論から言うと補強については今シーズンはなしの予定です。
これはどの球団もいっしょです。ゲーム内補強期間も終わりましたしね。
あと、追加するにしてももう追加する人が思い浮かびません。
モニカの子たちはそんなに強くない想定だし。
(今やるとすると、誰かを全盛期に戻す、とかなのでしょうか)

現状シーズン終盤のこの時点で、かなりゲーム差がついてしまったのは申し訳ないです。
ただ事前に回したペナントだと、他の球団と競り合いができていたことは確認しています。
スランプやケガの設定も今と同じで回していたので、現在のペナントでは悪い方に偏ったということでしょう。
また、元々のチーム力よりは高くなるよう各球団戦力増強はしましたが、
順位が大幅に変わるようなものを実施しなかったのも事実。
大量にメンバー追加すると別のチームになってしまいますしね。
そのため戦力がまだ足りないのかもしれない、ということは言えるかもしれません。

しかしそういった事情はさておき、そもそも追加したセシルくんも
今回ちょっと結果が出なかったら簡単に二軍落ちさせてしまいましたよね?
ということはその度に補強が必要ということですか?
つまりそれ以前に首脳陣の入れ替え体質がガンなので先にこちらを解消してください。

チェンジアップ有用説について

これもあんまり触れないようにしていたのですが。。せっかくなのでこの機会に。
この発想自体は大きく間違ってはいません。
タイミングを外す変化球としては最強で、なんといっても空振りを奪えるのが強みです。
さらにスカイスターズがチェンジアップに弱いのも間違いないでしょう。
ただし以前Twitterに上げた動画のように、
変化球は捉えられると悲惨という側面があります。
チェンジアップのような緩い変化球はなおさらです。
前のカードのブルーシャークス戦でも、六花が巧翔くんのチェンジアップを捉え、3ランを放ちましたよね。
このように変化球読み合いジャンケンに負けると大ケガするのは仕様です。
チェンジアップ持ちを起用する場合はこのリスクを負えるかを考える必要があります。

私の考える阪神ベストオーダー

最後に、私が「こういうオーダーで来られたら嫌だなあ」と思っていた
阪神さんサイドのオーダーを載せておきます。
私のほうから言っちゃうとおもしろくないかなと思っていたのですが、
次のカードでは実現できないので置いておきます。
(今カードで二軍落ちした人は次のカード間に合わないからです。)

1(左)近本
2(遊)エヒオグ
3(右)糸井
4(一)セシル
5(三)大山
6(二)上本(糸原)
7(捕)梅野
8(中)(江越・中谷・高山)
9(投)だれか

【解説】
ミート、パワー、走力のバランスが取れた3人を上位に並べ、
あわよくばセシルの一発で大量点につなげるオーダーです。
1番は最も走力の高い近本がよいでしょう。
2番は1番に次いでランナーなしで回ってきやすいので、チャンスメーカー持ちのエヒオグ。
消去法で3番が糸井になります。*4
4番のセシルについてあわよくば、という言い方にしたのは、セシルくんは強振多用がないため
ホームランバッターというよりはロングヒッターという趣なためです。
(パワーSありミート打ちでも十分に長打が放てるスペックはあります)

要するに何も難しいことはなく、基本に立ち返り能力の高い人たちの打順を固め、
また多く打席が回るよう上位に置いているだけです。
これはスカイスターズの考え方と全く一緒です。

5番以降は守備力優先。
このチームだとショートはエヒオグ以外あり得ません。それこそ絶不調でも。
セカンドも守備力優先で上本です。打力も低いわけではないですからね。
どうしても調子の差に開きがあれば糸原もあり。
センターは近本より他の人のほうがよいでしょう。
範囲は広いものの肩の弱さが気になるのと、阪神には他に守備面で優秀な外野手がいるからです。
12回戦の11点めのタイムリーも、センター江越なら防げていた可能性あると見てます。
せっかく現実でセンターを守っている事実を優先したい気持ちはわかりますが、
ここはパワプロの世界です。呪うなら査定の辛いKONAMIさんを呪ってください

また、調子が良い人がいれば5~8番は順番を入れ替えてもOKです。
1~4番はあまり入れ替えたくありません。絶不調なら下位に下げてみるのはあり。
8番でなく7番が梅野選手なのは、8番だとせっかくのバント職人が生きない
セリーグだと次が投手の場合、バントを選択しにくい)ためです。

あとは代打要員として、福留・原口・糸原・マルテあたり、
代走なら植田がいると僅差のゲームでバクチが打てます。
このチームの良い所として内野手のサブポジが多いという特徴があるので、
CPUの采配でも惜しみなく代打・代走を起用してくれるでしょう。

こうしてみると、結構戦えそうな感じがしませんか?
5番以降がやや小粒なのは否めませんが、6番からモカちゃんが座り出すスカイスターズよりは遥かにマシでしょう。
これでも1カード1点も取れなかったら、初めて私でもお手上げといった状態ですね。

なおこれだけ語っておいて何言ってんだと思われるかもしれませんが、
プロ野球という興行である以上、ある程度使ってみたい選手を使うとか、
そういうのも全然アリなんですよ。
今回は負けが込んで辛そうだったのでテンプレ的な考え方を補足した、
ということをお忘れなく。

おまけ:ブルーシャークス

せっかくなのでこちらも軽くコメントしておきます。
気になったのは3戦目のオーダー。
1番に足が速い叶を置いてみるのはよいでしょう。
他の1・2番タイプがその前の2戦では結果出ていなかったし。
主力のはずの大月・菅沼を8・9番に下げるというのも
当たりが出ていなかったこと、調子が下がっていたことを考慮して、
1戦くらいは試してみるというのもギリギリ理解できなくもないです。
が、2番神山はメリットがありません。
パワーに期待するとしても奥山でもほとんど変わらないレベルですし、
それならバントもうまいT-岡田でいいです。足もこっちのほうが早い。
この試合、3番北にチャンスがたくさん回ってきましたが、
4打席連続三振で期待に応えられませんでした。
点差わずか1点だったので、まともなオーダーを組んでいればまた違った展開もあったのかなと……。
正直変わったオーダー組むのが目的になってしまい、本質を見失っていませんか?
と思ってしまいます。

ちょうど今日からブルーシャークス戦、
今カードより私のほうで管理することになりましたので、*5ベターなオーダーを探り
スカイスターズの連勝を止められるよう頑張ってみます。

 

*1:逆に野手は難しいです。デタラメな空振りがないかとか、いい当たりが出てるかってのは見えるのですが、「自分の能力だけが反映される」投手と違って「相手投手の投球があったうえで結果が出る」というのが野手なので引き算がむずかしいんです。

*2:スペック不足の場合もあります。まりなさんがコースいっぱいに143キロをナイスピッチしてもソトに持っていかれたケースもあります。

*3:薫くんは守備がいいので使いやすいというメリットはありますけどね。

*4:決して能力が低いという意味ではないですよ。糸井は1~3番どこでもいいので3番に置くということです。

*5:そもそもチーム管理を依頼したわけではないのですがいつのまにか任せることになってしまい、そのうえ奇天烈なオーダーで結果が出なかった結果一方的にやめます、っていうのは失礼じゃありません?