采配プレイのチーム力をレビューするよ~弦巻スカイスターズ・投手陣編~

umaya-shicoff.hatenablog.com

この記事の途中で「スカイスターズ編も公開する」って言ってたやつです。投手だけじゃなくて打者編とか守備編とか盛り込んだりしようかなとか真面目にやっていたら遅くなりました。結局とりいそぎはスカイスターズ投手陣の話だけです……。

先日のチーム・ウマ娘と同様、1選手ずつレビューしたものをご紹介します。能力は現在配信中の4thシーズンのものです。ちなみに一応お断りしておきますが、「最初からここに書いてある通りの動作を期待して選手を作った」のではなく、今回書いたものは「現時点の選手の働きに関して後付けでコメントしてみた」ものです。なので想像とは違う働きをしている選手もちらほらいる。ただし、私は総変を1ずつ変えたり球速を2キロ上げてみたり……と、テストプレイをかなり綿密にやってスカイスターズを作っていますよ。そのうえですでに丸3シーズンほど「本番」も動作チェックしているわけなのです。要するに机上の動作だけではなく、どんな動きになるか? は実際のゲームでみっちりチェックする機会をとったほうがよいです。

ともかく行ってみましょう! 紹介の順番はてきとう(たぶん画像を撮りに行ったときに一軍登録されていた順です)。今回は総括とかも特にないので、あとはただひたすら選手にコメントしていく……のみだぜ。

湊友希那

コントロールA87という高水準から151キロのジャイロボールを球速安定で投げ込みます。これだけで強力無比なのに、決め球であるHスライダー5+奪三振、さらにはムービングも含めて4球種で総変10と総合力もズバ抜けています。抑えないはずがないですね。さらにはクイックも上手く守備力もエース級(C65)。
唯一の弱点は緩急が全くないこと。そのせいかストレートで一発を浴びるケースがやや多く、失点のほとんどが長打力のある打者による一発、となります。逆に言うと相手打線にホームランバッターがいなければまず炎上しません。

レイヤ

コントロールB70と十分な数値で、MAX155キロの速球を放ります。加えて決め球Vスライダー6にチェンジアップの緩急もあり、こちらも間違いなくエース級です。
安定して高水準ではあるものの、特殊能力が一切ない(CとかEとかはあるけど)のでそれ以上のものが出ることはありません。友希那さんほど高コントロールではないので調子が悪い日は割と打ち込まれたりするケースも。ストレート率が友希那さんより低めのため、被本塁打率は友希那さんより低いです。

丸山彩

スライダー4、スローカーブ5、シンカー4をコントロールC68から投げ分けます。今期はやや球速を盛っているものの、それでも変化球中心+シュート回転持ちのためかストレートを10%ほどしか投げない構成なので*1、常にレベルの高い変化球を投げているピッチャーとなります。おかげで強振タイプにはめっぽう強いです。
ピンチFは自慢の変化量が下がるので痛いものの、奪三振があることでトントンとなりある程度カバーできます。一発は元々のコントロールがいいので実はあまり気にならなかったり(=そもそもの失投が少ない)。軽い球+シュート回転でとにかく球質がクソですが、空振りを奪う能力が高いのでこちらも致命的ではないです。総じてキャラクターの割りにかなり安定感のあるタイプ。ただ悪いほうに偏ると爆発炎上します。よかったなキャラが守られて! 原作でもおもしろキャラなので赤特まみれとなっていますが、そういう選手を作るのであればこのくらい基礎スペックがないと、当たり前のように炎上して出番がなくなるだけだと思います。

牛込りみ

コントロールBの4球種持ちということで、これだけでかなりの活躍ができる投手です。
ピンチF・スロースターターともに変化量がダウンしてしまいますが、球種が減るわけではないのであまり影響はなし。ただし最高球速が143しかなく、不調とこれら赤特が重なると直球が130キロを割るような状態になってしまい、こうなると4球種持ちといえども苦しい投球になりがちです。このタイプの人は高ミート相手に無力ですが、チェンジアップとカーブの緩急があるのでまだ戦えるほう。ちなみにパワプロ2022では念願のゴロピッチャーを習得予定です。それに伴い3球種にする方針。元々地道に打たせて取る投手として作ったつもりだったのが、4球種あるせいで妙に奪三振率の高い人になってしまっているんですよね……。

戸山香澄

魔球・ランダムスターが投球の要となるオリ変ピッチャーです。対人では打てる人間がいないと思うこの魔球*2はCPUにも非常に有効。変化量が5ある高速ナックルですからね。4thシーズンはピンチのランクが下がったものの、そのぶんスライダー・シュートが2に変化量が上がり、投球の幅が広がりました。ピンチなら3・6・3になるので変化球投手としてかなり高水準。先発完投型みたいな基礎能力をしているのに、ピンチB・緊急登板・回またぎでガソリンタンクと特殊能力はリリーフ向きなのが面白い選手。
もともと制球が悪く、一発には結構悩まされるタイプの選手です。乱調発動時は一気にど真ん中率が上がるので試合展開をよく見極めた運用が必要。また、調子極端があるせい? か特に不調時は球種が偏る傾向があり、まっすぐで押す展開になると漏れなく炎上します。140ちょいでコントロールDじゃどうしようもないです。

花園たえ

スクリューとストレートのみで勝負するタフネス左腕です。(今季は本人比では高いほうですが)制球力が低く、スクリューも6あるものもあるとはいえ3止まりの半端なものもあり、緩急が付かない・速球もノビBあるとはいえナイスピッチが出にくいことから、毎年.300超えの被安打率を記録してしまう人です。ただしこの人はフィールディング・クイックが非常にうまく、また高速チャージ&打球反応○など投球以外でアウトを取る術に長けているので、非常に粘り強いです。ぼこぼこランナーを出しながらも抑えていく形。

投球の大半が中の中程度の質のストレートなので、一発をアホみたいに浴びることが弱点です。フルに投げたら平気でシーズン30発くらい行くと思う。ちなみに外野手としては送球C持ちであり、ノーコンのくせに送球うまいのかよっていう小ネタがあります。

松原花音

配信で唯一ノーノーを記録している変態ピッチャーです。オーペナを1ミリも想定しておらず、とにかく采配プレイ用に面白い動きをする投手として作りました。結果まじでおもしろいので大成功だと思っています。
総変14、というより変化量7のボール2球種をひたすら投げ込んでくるので、CPUくん(バッター)としては非常に悩ましい存在。高レベルの変化球はなかなか打てないんです。忘れたころに緩急○を活かしたストレートで見逃し三振、とかを決めることもある憎い投手です。この人はストレートも変化球の1種として扱っている節があると思う。
弱点は変化量が大きすぎて枠を捉えられないことから多発する四球。今季もすでに12四球を記録している中で被安打はまだ8。(マジで頭がおかしい)相変わらず被安打より四球のほうが多い毎日です。もちろんこんな投手は他に一切いません……。
なおオーペナに参加させると、先発に転向して沢村賞を取ったりします。スカイスターズはオーペナで使わないほうがいいぞ~!

海野夏希

MAX152キロの速球を球速安定で、そこそこのコントロールから投げ込みます。これがメインの投球なので、このクラスのストレートが打てない相手であれば非常に安定感が高いです。変化球レベルは脆弱なものの3球種にカーブの緩急もあり無駄ではありません。ただし速球・変化球いずれも高水準にあるとは言えず、それだけにレベルの高い打者を相手にするのは苦しいです。典型的な相手を選ぶタイプ。

広町七深

総合力はかなりのものがあるものの、スライダーが被っていたり、赤特が致命的なものが多くトータルでは中の中程度の存在です。ピンチF+寸前 or スロスタが重なると球速が140ちょいになってしまい、ちょうど打ち頃となってしまいます。力配分があるので下位打線(弱い打者)相手でも無駄に被打率が上がってしまうのもマイナスポイント。元々のコンセプトが「キャラクター的に基礎能力はめちゃ高くしたいけどあんまり活躍されても困る(チームには強力なローテ要員がたくさんいるため)」というものだったので、そういう意味では調整バッチリだったと思っています。

151キロに落差の大きなフォークボール、という典型的なフォークボールピッチャーです。投球の大半がフォークボールとなり、これにストレートを織り交ぜて戦うスタイルです。実は毎年投球スタイルがどんどん変わる苦労人。(第一シーズンはコントロールAあったのに……)
奪三振もあり、実質フォーク7+150キロの組み合わせとなるとなかなか強力。Hスライダー・ナックルカーブはほとんど投げませんが、持ち球としてこの2種類がフォーク以外にあることがCPU戦では重要なのです。一発発動で真ん中に投げてしまうことはそこそこあるものの、真ん中からボールになるレベルのフォークがあるおかげか今季は事故りにくいようです。

白金燐子

高いコントロールから4球種総変13を投げ分ける最強クラスの変化球投手。一見超スペックなものの、肝心のストレートがMAX148止まり&ノビFなこともあって、ここでズバっと真っすぐが欲しい! というときに機能しないケースが多々。それもあってどうしても変化球勝負になりがちで、ミート打ちタイプにあっさり打たれることも。また、決め球ドロップカーブは高めに浮きやすく事故率が高いです。ちゃんと低めに決まっていれば打たれにくいボールなんですけどね。
ペナントレベルでは頭抜けて強力なので、スタミナを下げることで連投がしにくくなるような調整をかけてあります。しかし今季は妙にスタミナの伸びが良く、現時点でEに届いてしまいましたね。今季はかなり打ち込まれているので結果オーライな気がします。

氷川紗夜

類まれなるコントロールS96ということで、これだけで打者を打ち取れるレベルの能力です。これに加えて総変10・カットボールサークルチェンジという優れた組み合わせもあり、リリーフとしては文句なしで最強クラスとなります。試合を見ていてもアウトロー・インハイなどギリギリにナイスピッチを決める率が他の投手より明らかに高いです。
ただ画像を見てのとおり、今季は4.96と本人比で過去に例がないほど失点しています。正直この理由は全くわかりません。。リリーフなのもあって短期的には数字が悪くなることもあるのかなと思っていますが……。これからのシーズンでは数字がどんどん良くなっていくものと考えています。

八潮瑠唯

ひたすらに制球よく動くボールで打者の芯を外していくピッチャーです。抜群の制球があるものの球速は低く、また変化量は小さい&緩急がないので高ミートタイプの打者にはほとんど無力となります。それでもコーナーにナイスピッチを決めて打ち取ってしまうくらいのコントロールはありますが。
典型的な打たせて取るタイプなので、結果が相手打者のレベルに左右されやすい投手です。奪三振を取るタイプでなく、丁寧にコーナーをついていくスタイルで球数がかかるため回復E&低スタミナはけっこう響きます。そういう意味で雑には扱えないタイプのリリーフで、原作のキャラクターにはあっていると思っています。

上原ひまり

チームとしてはかなりの速球派で、MAX155キロの重い球をメインウェポンとします。
重い球+速球派の強さは過去3シーズンでも自身が証明しています。決め球相当のHシンカーと緩急のカーブと、変化球も最低限はあり。
しかし基本は球威のあるストレートを打たせるという投球内容なのは間違いなく、やや打高環境の4thシーズンはそれなりに苦労しています。また、外野フライを打たれるケースが多いように思うので、両翼の守備力が例年のスカイスターズより低くなっていることも向かい風か。

月島まりな

シュート・カーブという逆方向の優秀な組み合わせをそこそこのコントロールから投げ込みます。この要素だけで一定の活躍ができる、実は恵まれた基礎能力の持ち主です。ただしそれ以上のものは何もなく、また一発があるので積極的に使える投手ではありません。所詮まりなさんなので仕方がありません。実は3rdシーズンで引退試合をやったのにしれっと今季4thシーズンで現役復帰しているなど、ネタ要員としての活躍が大きい人です。その辺りも含めてガルパピコ査定なんだ……。

倉田ましろ

4球種持ち+決め球のシンカーのオリ変を持つ、変化球については最強クラスの投手です。逆に言えば長所はそれだけで他には何もありません。球速・コントロール・赤特すべてがボロボロ。4球種の変化球のコンビネーションでどこまで打者を打ち取れるかにかかっています。コントロールも球速もないので、なんというかドロンと変化する球ばかりなのは相性がいいと思っています。これがスライダーだのシュートだの、打たせて取る系の球を放ると甘いところにきて痛打されそうです。比較的参戦時期が新しいことから、実はあまりテストプレイ(いろんな変化球の組み合わせを試してみたり)しなくても、なんか想像どおりくらいの働きをするな~とあっさり能力が確定した人。ペナント配信の経験が活きましたね……

今井リサ

コントロール・球速・変化球すべてが中くらいでまとまったある意味一番リアル感のある投手。決め球と呼べるほどの変化球はなく、コントロールも特別に高いわけではないので一生懸命コーナーをついて打ち損じを待つタイプの投手となります。そのためやや打高環境の4thシーズンは失点が嵩みなかなか厳しいシーズンに。ペナントの練習で必死に球速練習をしており、141→145まで球速を上げてきているので今後の成長がシーズンを占う選手です。リリーフとして見れば高スタミナ・回復Bもあり、非常に使い勝手の良い投手です。一家に一台ほしいタイプ。

ロック

MAX154キロのサウスポーで、珍しい球種3×変化量が4と、ここまで聞くとすばらしい高スペックを誇ります。……が、F28というとんでもないノーコンのせいですべてが台無しです。枠を捉えないことが多々あるのももちろん、ナイスピッチがまず出ないので簡単に打ち込まれたり。3ボールにするとさらに制球が下がるので、こうなるともはや下手に勝負せず歩かせてほしいくらいですね。緩急が全くないのも弱点の一つか。とはいえ、私としては「ノーコンを補うくらいのスペックはあるだろう」と思って作成した選手なので、なかなか思うように活躍しないのがちょっと悩ましい選手のひとり。いいときはもっといいタイプだと思っているのですが……。

チュチュ

今季から兼任監督を務めます。左打者を得意とし、決め球となる高速シンカーを武器とします。が、それ以外のスペックがやや半端と言わざるを得ず、また軽い球+一発、打たれ強さF+短気と悪い組み合わせが重なってしまいマイナス面も大きい人です。申し訳程度にスローカーブの緩急もあるものの、基本的にMAX145キロ・コントロールDの投手なので思うように相手打者を抑えることができません。クイック上手なものの変化球を多投するので活かしにくいのもジレンマ。
実は昨シーズンの不振から大幅に能力がナーフされています。(昨シーズンはコントロールAあって寸前と軽い球がなかった)じゃあますますダメになるのでは? と思ったら、わずかなバランスで投球内容が変わったりして、活躍度がまた違ってきたりするのがペナントのおもしろいところです。とはいえカタログスペック的にはあまり積極的に出番を与えたい能力ではありません。

市ヶ谷有咲

変化量7の必殺スライダーを武器とするサイドハンドです。……と、ポジティブに紹介できたのも昨シーズンまで。今季は制球がD57と平凡な値になり、肝心のナイスピッチが出にくくなったことでスライダーを見極められやすいです。球速がわずかに上がっているもののそれも148止まりと至って平凡。要するに最大の武器であった「キレのあるスライダー」が投げられなくなって武器を失った格好の投手です。こうなると並のコントロールから普通の球速のストレートを投げる投手、であって打ち込まれないはずがない。地味にランク系の得能がEのオンパレードなのもマイナス。オーペナでも活躍できないタイプです。

美竹蘭

MAX160キロにノビAのおまけつきと、強力無比なストレートが武器となる守護神……の卵です。抑えには今季から就任。空振りを奪う変化球はないのと、コントロールや変化量にバフがかかる特殊能力が一切ないことから、ストレートの走り具合が生死に直結します。今季から調子極端もついており、不調時以下は目も当てられない内容になりがち。守護神ということでかなり丁寧な起用をされており(セーブ機会には恵まれていませんが……)、その甲斐もあってか大分守護神らしい数字となってきて、配信を見ているみなさまの信頼も得られてきたのではと思います。が、本当の恐怖はこれからだと私はニラんでいます。練習でコントロールがEに届いたのは朗報かもしれません。

*1:想像なんですが、シュート回転がある=ストレートの質が悪い⇒ストレートを投げる確率が減る、という思考ルーチンがあると思っています。体感ですけどね。

*2:ナイスピッチだと打者がスイングしてから変化し始めます。チートかな?